ブログアーカイブ

森田直 写真展
「Dead End」
-Re Exhibition-

2020.06.12

今年4月に開催した森田直 写真展を再展示いたします。


20代前半に歩いて旅をしていた時、すでに次の旅のことを考えていた。ただしんどくて、楽しい気持ちなどこれっぽっちもなかったのに、なのに、もっと旅をしたい、となぜかよくわからないが考えていた。

重たいザックが肩に食い込む炎天下の中、陽炎で揺らめく道の先をボケーっと眺めて歩きながら、次はどうやって旅するかな、と考えていた。

帰ってきて、4年だったかバイトして貯金。そして、一台の自転車を買った。アラヤ、赤いスワロー。

そう、自転車なら距離を走れる、どこにだって行けるんじゃないか、と思った。

道具も揃え、準備は整った。

旅の本、映画、そして子供の頃にやったRPGを、出発前に読んでは見てはで、気持ちを自分のやり方で昂らせまくった。

そしてその勢いのままに、住む街を飛び出して走り出した。

徒歩の旅は、ささくれだって、何もかも拒絶していたのに対し、チャリは明らかに違っていた。

これまで下ばかり見ていたのに、チャリは前を見据えていた。坂を登る時、下を向いていても、前を向いてる気持ちをしていたのには捻くれ者故に信じたくなかった。

楽しく、充実し、何かを見て心を動かされた。でも、無闇にこの気持ちを出さない、人とも不必要に関わらない、旅人同士での交流なんてもっての外だ。

難しいことは一切なく、言葉通り一人になりたい、だから旅をしている。

それは曲げられないと思って続けた。

毎日毎日目的地もなく一人で走っていたとある日、真っ赤な夕刻の中、田園風景に自分の走る姿が伸びているのを見た時、泣きたくなるような気持ちを覚えた。この孤独こそ俺の旅だった。

その自転車の旅の写真展、三回目。個展をするまで5年の空白をもってようやく開催できました。

今更ながらご挨拶をいたします。

帰ってからは旅とは全く無縁の日々を過ごし、何をしたいのかフラフラとしてる中、俺のケツを叩いてくれた、そしてギャラリーを開く前に声をかけて頂いた、BE=のゴトーさんありがとうございます。捻くれ者でほとんど旅人と交流しなかった中、大切に今でも関わってくれている旅の仲間、ありがとうございます。旅中応援して頂いた学生時代の友人達、ありがとうございます。写真に対する自分の考えが偏っているのに、尊重し合って話せる暗室の方達にありがとうございます。俺が今も写真を続ける事ができているのは、BE=という場所があるからに他ならない、ありがとうございます。

森田直

過去の展示
2019年「Departure」
2020年「Diminishing Shine」


自転車で日本を旅した時に写した写真展 第3弾です。
1週目、2週目で作品入れ替えがあります。
ぜひ2週ともご高覧ください。

7/15-7/19 : Goodbye, Dear Friend
7/22-7/26 : Infinite Horizons


Kim Dooha 写真展
「もう一人の自画像」

2020.06.04

Another self-portrait

ラカンは、「人間は他社の欲望を欲望する」と言った。つまり、「人間は自分ではなく、他者の望む生き方を選択する」というのである。
人間は生まれた瞬間から家では、「娘/息子らしく」「姉(兄)/妹(弟)らしく」あること、そして学校や職場では、集団の一員としてうまく機能することを求められる。
それはまるで、顧客のニースに合わせてつくられた「商品」のようである。
ならば、売れない商品は不要だというのだろうか。人と接することをやめてしまった引きこもり。もう一人の自分をオンライン上につくり上げる若者。さらに年に何万もの人が、行き場を失くして自分自身を抹消している。
「もう一人の自画像」は、現代人のポートレートである。鮮明に写し出されているのは社会の欲望通りに商品化された姿、靄がかっているのは、自分を消し去ろうとしている姿である。他人の欲望に従うのではく自分が満足する自画像を、観賞者が描くきっかけになればと思う。

Kim Dooha


過去の展示:

「BOTTON SONYEO(ポトンソニョ;普通少女)」(2019)

神野亜衣 写真展
「ワレワレは、」

2020.05.13

1週目、2週目で作品を入れ替えます。
ぜひ2週とも足をお運びください。


彼らはいつもそこにいる。
いままでの経験、思考、年齢、家族や資格の有無、読書経験、嗜好がそれぞれ違っていても同じ立場同じ給料でそこにいる。
そこは人間が育つ場所、と昔の人は言った。この言葉を、いまも昔もなにも変わらないと思うモノ、思わないモノ、それすら知らないモノによって、その業務は毎日繰り返されている。
彼らは毎日、様々な生活状況の人たちと向き合う。目の前のその人の生活が少しだけ豊かになるように自分たちの手・指をはたらかせる、と考えるモノ、考えないモノがいる。

“ヒトの皮膚感覚には、触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚があり、皮膚感覚の感度は場所によって大きく異なる。指先には1㎡に100個以上の感覚点があり、人さし指や中指の腹の部分はふれた物の質感を感じやすい”、ということらしい。
さらに、“感覚の情報が脳に届いて意識的あるいは無意識的に処理される”とある。

同じ体のしくみの彼らはなぜ思考が一致しないのか?
指先という敏感な部分を使いシャッターをきるという行為から、普段は見えてこないその
人の思考というものを知ることができるのではないかと考えた。
彼らひとりひとりに使い切りカメラを渡し同じ期間をもうけ、自分自身の生活を撮影してもらった。
人間であり、ある土地の、ある職業の彼らの同じではない部分を知りたいと思った。


-前回の個展チキンハート(2018.6. オリンパスギャラリー大阪)、Adjustment(2019.6.BE=)に続く人体シリーズの3作目-

感じ方や考えはその人自身のものであり、他者によって左右されるものではありません。経験してきたこと、ものごとの捉え方、感じ方、年齢、家族の有無は人それぞれ。
考え方の違いはときに、その業務の捉え方の違いとしてあらわれます。「写真という芸術は、普段は見えてこない心の内側を隠すことなく写しだせると考えています。そんな心の内側、見えない部分、うす暗い場所が私にはとても綺麗に見えます」 というコンセプトのもと、自己の内側をテーマに、チキンハートからはじまる人体シリーズを作ってきました。 1作。2作では他者の視点を私は見ることができない、と してきましたが、3作目であるワレワレは、は他者の視点をその人自身も気がついていないその人の内側を写真によって表現できないかと考えました。

神野亜衣

過去の作品展
2019年「Adjustment」 (BE=)


〜 作品について 〜

作者を含めた図書館で働く方たち14人に使い切りのモノクロフィルムカメラで生活を撮ってきてもらった写真の展示です。この「ワレワレは、」というタイトルはどの図書館でも貼られている 【図書館の自由に関する宣言】からとっているそうです。宣言には “基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。” “図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。”とあります。
自由に本を手に取れる事が当たり前のようについ思ってしまうけれど、“知る自由”を守るために働いてくれている彼ら。この言葉を聞くとその存在の尊さを感じさせられます。

– 展示ステートメントより抜粋 –
『図書館員とは自分という存在を主張するものでもない。自らつくりあげたプライドはときにその人自身の成長を邪魔するものになる。…図書館は、目の前のその人の生活が少しだけ豊かになるよう本を貸出する場所である。』
自分がどんな状況であろうと、毎日変わらないという顔をしてそこに立ち様々な生活状況の人たちと向き合う。このカメラを手渡したのが2019年の年末。そこから数ヶ月で世界の状況が大きく変わりました。過酷な状況でも必要としている人のために、変わらず手をはたらかせる彼らの日常は何を見て何を考えて撮ったのか。こんな時期だからこそ色々と考えさせられる展示となっています。

1週目はコンタクトシートを展示。
コンタクトシートとはネガをべた焼きしたものです。写真にプリントする前のチェックに利用したりするものなので、通常目にすることのない撮影に失敗したコマも見ることができます。カメラを通し相手の思考を覗き見させて貰っているようです。キャプションはそれぞれが図書館で働き始めた年を請求ラベルに表記。
2週目は選ばれたコマをプリントした展示です。

ねこ写真展
「そこねこ展」

2020.05.13

ねこ写真展「そこにねこがいるから」を開催いたします。

家猫、外猫、自由気ままに過ごす表情豊かな猫たちをお楽しみください。

出展者:井上美央 / 川崎栄子 / 93 / ゴトーマサミ / 田中祥介 / 森田直 / 山本ようこ

「つむぐ展」
-手仕事作品-

2020.05.12

アクセサリー、雑貨小物、小作品など
オリジナルで制作された作品が並びます。

その場で気に入った作品を購入、お持ち帰りいただける展示販売となっております。
※ご購入は現金のみとなります。ご了承ください。

愛宜(Aki)…曼荼羅アート

曼陀羅は宇宙や無限の存在を表すとともに自然や地球、自分自身を表します。
コンパスや定規を使って作図しボールペンやポスターカラーですべて手描きしスワロフスキーのラインストーンを散りばめています。

emY...ステンドグラス

ステンドグラスの技法で日常に使いやすい配色のブローチなどを作っています。
ガラスを専用オーブンで溶かすフュージンググラスで作ったピアスなども。
※製品のお取り扱い注意:ガラス製品ですので入浴やスポーツなどでの使用は避けてください。

野田美奈子 (Saai dye studio)…藍染

灰汁発酵建て藍染で染めらた作品です。ストールを中心にテーブルウェアや手拭いなど。
※製品のお取り扱い注意:洗濯・こすれ・汗などによる色落ち、色移りをする場合がございます。洗濯を繰り返すうちに色落ちは徐々になくなてきます。

古澤理恵子…陶器

一輪挿し・花器を中心に箸置きなどが揃いました。

mioecru…染+縫

染めの井上美央とミシンワークのやすいじゅんこ のコラボブランド。
ろうけつ染めで染め出されたオリジナルの布にフリーモーションのミシンステッチが入った一点もののカバンを制作しています。今回は布ブローチも増えました。

吉田ショウヘイ…金属工芸 透かし技法

真鍮のお花型や雲の形のブローチにピアス。オリジナルキャラクターのsoppoちゃんのブローチも。

 

「モノトーン展」

2020.05.11

ひとつの色の明暗・濃淡をテーマに仕上げた作品展。
様々なジャンルの作品が並びます。

青木猿頬
井上美央
梅田ゆうき
かみのえり
ゴトーマサミ
コニシマキコ
近藤正一
SE7EN
太井潤一
田頭加奈子
田中ちひろ
中島淳志
萌笑
森田直
RYO


 

第4回 使い切りカメラの写真展
「わたしの春・サクラ」

2019.12.05

スマホで簡単に写真が撮れ、プリントすることさえ減ってしまった昨今ですが、フィルム写真の持つ独特な雰囲気や現像するまで撮れているかわからないワクワクする気持ち。

そんな体験を懐かしんでもらいたい、またフィルム未体験の方には知ってほしいと思い、誰にでも簡単に撮れる使い切りカメラで撮影をし暗室で写真を焼くワークショップを定期的に開催しております。

第4回目は「春・サクラ」をテーマに参加者の皆様には自由に撮影してきてもらいました。
いつもとは違う今年の春。 モノクロの写真はこの複雑な気持ちを静かに代弁してくれてるようです。 来年は満開の桜を心から楽しめる春になりますように・・・。

 

前回の展示の様子
「わたしの夏。」
「わたしの秋。」
「わたしの冬。」