ゴトーマサミ 写真展
「Face and Flower」
2020.10/28wed〜11/8sun
<11/2(月)・11/3(火)定休日>
open13:00-close19:00(最終日-18:00まで)
– パンデミックからのインパクト –
これは写真と呼べないかもしれない。
そもそもネガの再現性は全くなく、同じものを作り出すのも不可能だ。
非常に偶然性に頼るところは多いが、これは必然としてうまれたものだ。
コロナがなければこの展示はなく、この作品もつくることはなかっただろう。
今年は新型コロナの影響で春も夏もあったのか無かったのか。
2020年の思い出はほとんどない。
先行き不透明な不安。混乱。
そんな中から湧き出してきたエネルギー。
鬱積されたこのエネルギーを何かに変えて放出させなければ。
今年をこのままで終わらせてはいけない。
静まりかえった街を歩きながらそう思った。
今までの常識に囚われないで作品を制作しよう。
ソラリゼーションやライトで描くドローイングを盛り込んだ制御不能な技法での表現はパンデミックが私に及ぼした影響がどのような作品を制作するかの人体実験だ。
コントロールができないものに直面すると人々は偶然の美に傾くのか。
自由を奪われると自由を欲す。
くしくも100年前のスペイン風邪によるパンデミック時に生まれたダダイズムのように。
早く終息し元の生活に戻れるよう、花に未来を託した。
花は希望だ。
緊急事態宣言から半年。
ようやく体内に染み込んだものが形となって現れ始めることとなるのだ。
ゴトーマサミ
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