BE= Lab&Gallery

長月 文 写真展
「閉塞、曇天。」

2025.12/3wed〜12/14sun
<12/8(月)・9(火) 休廊>
open13:00-close19:00(最終日-18:00まで)

・・・・・・・・・・

少し前、隣に住んでいたお爺さんが亡くなった。春のことだった。
それまでは、夜中に煩く思っていたテレビの音が急に懐かしく感じて、静寂が伝える「不在」に重さを感じた。
彼のことは何も知らない、何の関わりもない人間のはずなのに。
記憶が美しく歪められていくことについて、それからよく考える。
家族の死もきっと同じだ。
夢の中でさえ姿を捉えられない内に、記憶はどんどん曖昧に、美しく形を変えてしまう。
対して実際の死はどうだろう。
朽ちた木のカビ臭さ、人の不在による多数の虫の死骸となって静かに沈殿していく。
だから、質感を持った記録で、美化される記憶に抗う。
どうか、美しくならないでと。

 

長月 文
日本写真学院フィルムコースにて暗室ワーク・フィルム写真を学ぶ。

 

(2023年 個展「春へ」の様子は「コチラ」)